キヤノン電子のオフィスには椅子が無い
キヤノン電子の酒巻久社長の著者『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』は、職場から椅子をなくすことで業績を伸ばすメリットやノウハウが掲載されている。実際にキヤノン電子の業績は、椅子をなくした2000年から2007年の8年間で経常利益率が9.7ポイント改善している。
キヤノン秩父工場内には、応接室など一部を除いて会議室や開発部門や管理部門のオフィスにも、そして社長室にも実際に椅子を置いてないという。会議室から椅子を撤去したことより、会議への集中力が高まり年間の会議時間が半減し、さらにオフィスでも、立っている社員同士のコミュニケーションがより密になり、問題解決の精度やスピードの改善が著しく上がったという。
椅子をなくした分のスペースが空いて有効的にスペースを生かせたりと、そのメリットは計り知れないという。デスクワークをしている社員ももちろん立ったままパソコンを使い、その立った姿勢に合わせるため,机の高さも調節されている。
さらに資料等を探す時間を削減するために、部門やグループで共通に使用する資料を個人で保管するのではなく、そのすべてを共用の棚に保管しているという。なので社員の机まわりは非常にすっきりしていて、仕事に必要な書類や資料が置かれているその共用の棚の間を行き来することで社員がよく歩けるようになっている。
そして工場内の廊下には青く塗られたゾーンがあり、そこには「5m 3.6秒」と書いてある。このゾーンの両端にセンサーが設置してあり、ここを3.6秒以内で通過しないと警報が鳴る仕組みになっている。これは広い工場を移動するのに、時間を費やすことはもったいないという事で、社員に歩くスピードを体得してもらうための仕掛けとして設置したという。
このような一見常識を覆すようなことに思えるが、立つ事により仕事中に睡魔に襲われて中だるみになることもなく、さらにはデスクワークでも運動不足になりにくいという非常に多くのメリットを感じる事ができた。
酒巻久社長の著者を参考に、自分の会社の常識を覆し、今までとは違ったことを実践しより十世紀を伸ばす試みをしてみてはいかがだろうか?
引用元記事(記者の眼:ITpro):
先日,キヤノン電子の酒巻久社長に,桜が満開となっていた同社の秩父工場(写真1)を案内していただいた。酒巻社長は『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』(祥伝社)の著者であり,職場から「いす」をなくすという大胆な改革を実行した人である。秩父工場内には,応接室など一部を除き,会議室にも,開発部門や管理部門のオフィスにもいすがない。もちろん,社長室にもないという。
『椅子と~』によると,会議室からいすを撤去したことで会議への集中力が高まり,年間の会議時間が半減した。またオフィスでも,立つことで社員同士のコミュニケーションが密になり,問題解決の精度やスピードが劇的に改善したという。いす代も不要になり,いすをなくした分スペースが節約されるなど「いすをなくすことのメリットは計り知れない」(酒巻社長)。
筆者は秩父工場にお邪魔する前に酒巻社長の『椅子と~』を読み,いすをなくすことで大きな収益改善効果が得られたこと,生産部門だけでなくデスクワークをしている管理部門などにもいすがないことを知っていた。それでも,実際にいすがないオフィスを目にしたときには大きなインパクトを受けた。今回はその衝撃を伝えるべく,本当にいすがないオフィスの様子をレポートする。
引用元URL:
本当に「いす」がなかった,キヤノン電子のオフィス – 記者の眼:ITpro
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