「無制限」の落とし穴

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海外のレンタルサーバーや、格安レンタルサーバー会社で、「転送量無制限」「容量無制限」などと書かれているものがあります。

転送量も、容量も無制限といのは大変魅力的です。どれだけサーバーを使っても格安プランで利用できるわけですから、アクセスの多いサイトを運営したい人にとっては、「無制限」というプランは大変ありがたいですよね。

しかし、これが実はトラブルの元なっているのです。海外と日本の常識の違いもあると思うのですが、惑わされないようにする必要があります。

全部「unlimited」っておかしくない?

日本人的な考えでこれを見てみると、無制限と言っているのだから、あのサーバーは無制限に違いない。どれだけ使っても問題ない、と考えるのが当然でしょう。約束を守るのが日本人であり、日本企業です。

しかし、アメリカはそうではありません。とりあえず「無制限」と書いちゃえ。あとは何とかなる、という考えがまず働きます。そして、規約や契約書の中に、問題が起きたときにどうするか小さく書いてあるのです。

例えば、基本は「無制限」だけど、サーバーや回線に負荷をかけすぎたらNG。といったようなことが規約に書かれていたりします。アメリカで人気No1のホストゲーターやドリームホストも同様です。

実際、ホストゲーターで一日に一万アクセスぐらいのサイトを運営していた際、突然アカウントを凍結されて、アップグレードしないとアカウントを削除すると言われたことが何回もあります。理由はアクセスが多くてサーバーに負荷をかけすぎたため。「転送量は無制限なんじゃないの?」と聞いたところ、転送量は無制限だけど、サーバーに負荷がかかっているからNG。という回答しかありません。

これってつまり、無制限と書かれているけど、無制限じゃないってことです。だって、アクセスが多いサイトは、どうしてもサーバーに負荷がかかるので、どうあがいたって転送量よりも先にサーバーへの負荷が多くなってしまいます。

ですので、アクセスが多いサイトを運営されている方こそ、絶対に転送量無制限、容量無制限のサーバーを利用する際は気をつけなけばいけないのです。

今自分が持っているサイトのアクセスや見込みアクセスを計算し、どれぐらいのスペックが必要か把握し、それに準じたサーバーを探す必要があるのです。

また、これも私の経験ですが、ドリームホストでホスティングされている私が運営するサイトで5000アクセスぐらいになったときに同様のトラブルに見舞われ、相談したところ、これぐらいのアクセスと転送量とサーバー負荷に耐えることができるのは、VPSのこのプランしかない、という回答があり、そのプランはなんと月に120ドルでした。

Dreamhostは、月額8.95ドルで、転送量も容量もすべてUnlimited(無制限)と書かれています。しかし、実際は無制限という言葉で入会させ、サクセスが多いサイトはVPSや専用サーバーへ誘導するという手段をとっているのです。

もちろん、アクセスがそこまで多くない、サーバーに負荷をかけるようなサイトを運営する予定はない、ということでしたら、そこまで気にする必要はありません。逆に、そのようなサイトを運営する場合は転送量無制限のプランに申し込んでも意味がありませんので、転送量や容量がしっかりと書かれているサーバーに申し込むべきです。

※これは海外の格安サーバー会社すべてに共通することですので覚えておきましょう。ただし、覚えておいてほしいのは、海外ではこれが標準であり、決して詐欺を行って購入させようと思っているわけではありません。これらの問題を差し引いても、日本のサーバー会社よりははるかにサーバースペックもスピードも速く安価であることは間違いありません。

では、いったいどのサーバーにすればいいんだ?海外のサーバーは全て無制限と書かれているけど?

そうですね、やはり私が一番おすすめするのはフレンドサーバーです。どう考えても、長年の経験からフレンドサーバーに勝る値段とスペックのレンタルサーバーサービスはありません。

日本国内、海外すべてを見通しても、私が知る中で一番のサービスを提供しているのがフレンドサーバーです。VPSサービスが無いのが若干残念ですが、レンタルサーバー、専用サーバー、ハウジング等をお考えなら、フレンドサーバーをまずお勧めいたします。

その後、IP分散などで複数サイトを運営したい場合は、ホストゲーターやドリームホストなどをサブサーバーとして利用したら良いかと思います。

フレンドサーバーの詳細はこちらから

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