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脳が理解しやる気をコントロール

脳が理解しやる気をコントロール

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誰しもがやるべきことはよく理解しているはずなのに、どうしてもやる気が出てこないという時はあると思います。そんな時、やる気を自らコントロールすることができる方法があればぜひとも知っておきたいものです。

そこで、脳神経外科の専門医で脳の分野のスペシャリストである築山節氏の『脳が冴える15の習慣』という素晴らしい著書を簡単にまとめた記事をご紹介したいと思います。

どんなに効果的な勉強法を学んだとしても、それを継続して実践しないことにはスキルアップは実現しません。重要となるのは、やはりやる気を育てることでしょう。しかし、やる気というのはメンタリティに大きく左右されてしまいます。

築山節氏曰く、脳に刺激を与えることでやる気を高めることは可能だといいます。アスリートの競技前のウオーミングアップのように、脳も回転数を上げるための準備運動を行えば、やる気は高まっていきます。しゃべる、歩く、手を使うといった口や足や手を動かす脳の運動系と呼ばれる機能を使うことでやる気を高めることが出来ます。赤ん坊は二足歩行ができ、手足を自由に操れ、口を使い言葉を話せるようになってはじめて、高度な思考力も発達していきます。日常生活もこれと同じく、運動系を十分に動かしておくことが、思考やモチベーションの活性化に有効なのです。

出勤前にはモチベーションを高めるため、ウォーキング・部屋の片付け・挨拶＋ひと言、音読といった脳の運動系を刺激する習慣を持つことが、モチベーションを高めるウォーミングアップに最適だといいます。特に足を動かすための機能は頭頂部に近い部分が担っているので、ウォーキングをすることで血液が脳の高さまで汲み上げられ、結果的に脳全体にも血液が巡りやすくなります。

また、部屋の片付けは手の運動と同時に、前頭葉が司る選択・判断の機能を強化します。挨拶にひと言を付け加えることにより、口を動かしながら前頭葉を使い言葉を組み立てることにより脳の活性化に繋がるといいます。音読は、脳の入出力と情報処理が連続的に含まれ、脳の刺激に向いているといいます。

単純な行為であることにも理由があり、アスリートのウォーミングアップも複雑なことをしない事と同じく、脳も複雑なことからトライすると適応する事ができなくなってしまうのです。簡単な作業を通じて成功体験を積むことにより、思考はポジティブになってやる気も引き起こされます。

しかし、やる気があっても成果が伴わなないような、モチベーションが空回りしてしまう時があります。こういったときは、着実にできることから仕切り直してみるといいでしょう。制限時間を設け、目標を早めに立てたうえで、休憩も挟みコツコツとやっていくほうがやる気は維持でき、効率的なのです。

学んだ内容が身につかない場合、物覚えが悪いとやる気も損なわれてしまいます。それは、脳への入力が正しく行われていないのが原因です。テキストを読んだり人の話を聞き、その内容を口に出すことをお勧めします。音読して耳から情報を再入力することで、記憶の定着率は格段に向上します。

またそれ以外にもやる気を引き出すコツがいくつかあるといいます。まずは他人を褒め、周囲から変えていくということです。人間は褒められるとやる気が出て、互いを評価する好循環を生み出しやすくなります。自分の周辺で起きていることに目を向けるようにしましょう。

時にはダメな出来ない自分の部分を見せるのも有効的です。それにより小さな成果でも、周囲に認められやすくなり、やる気につながってきます。

環境を変え、社会性を必要とするような新しい活動を始めることにより、人と話す機会が増え、停滞していた脳機能を活性化することができます。自分一人の力では脳機能の維持・向上は難しく、やる気も出てきません。脳が持つ特性を理解し、学びながら、業務をこなしていくことが、やる気の維持に繋がるといえるでしょう。やることはどれもとても簡単で単純な事ばかりです。

是非、明日から実践し、やる気のある充実した一日を過ごせるようにしていきたいですね。

引用元記事（達人のテクニック）：