スケッチプログラミングProcessing
Processing(プロセッシング)は、実用性ではなくスクリーンに表されるイメージや動きの美しさで見るものを引き込むインタラクションのアイデアをプレゼンテーションするスケッチプログラミングです。アートやデザインの分野でのプログラミングを扱う、スケッチブックのようなソフトウェアになっています。
ProcessingはCasey Reas(ケーシー・リース)氏とBen Fry(ベン・フライ)氏の2人の開発者が、初歩的なプログラミングの教育として、またプログラムによる作品制作の「スケッチ」ができる環境として構想したといわれています。
グラフィックAPIを使用すれば多くのプログラミング言語でもプログラムでグラフィックを出力することは可能で、それを用いてゲームなどのインタラクティブなコンテンツを制作することもできます。しかしProcessingは、プログラミング言語の仕様等に精通しなくても、とっても簡単にグラフィックを用いたプログラムを作成することができてしまいます。
そのことからProcessingはデザイン学校や美術大学といった学校でのプログラミング教育、作品制作の環境としても幅広く使われています。とにかく簡単という事と、標準でも十分高度な処理が簡単に行えるように開発がされていて、ライブラリによる拡張も可能で様々なところで重宝されています。
また学校以外でも、海外のクリエイターやアーティストたちには多く活用されています。iTunes 8で公式ビジュアライザとして、Magnetosphereと呼ばれるiTunesビジュアライザプラグインで採用されて、これはビジュアルプロトタイプ開発にProcessingを使用していて話題となりました。
実際のビジュアライザ自体は、ProcessingのプロトタイプをC++などほかの言語に移植してプラグイン化しているものと思われます。
このProcessingを使えば誰でもMagnetosphereのようなものが作れるわけではありませんが、こういったプログラムによるビジュアル表現に興味がある方であれば、Proessingを上手に活用することで、その第一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。
引用元記事(@IT):
Processingは、画像処理やアニメーションといったプログラムによるビジュアルデザイン、インタラクションデザインなどの分野でのプログラミングに特化した、オープンソースのプログラミング環境です。Javaをベースにした実行環境とエディタが用意されていて、Windows、Mac OS X、Linux版のベータ版ソフトが無償で提供されています。
引用元URL:
芸術の秋にProcessingでスケッチプログラミングを始めてみよう(1/3) – @IT
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