ジャパネットたかた社長の感動を伝える
ジャパネットたかた社長の感動を伝える
株式会社ジャパネットたかた代表取締役高田明氏が生い立ちから現在に至るまでを丁寧に書かれている記事を見つけたので紹介したい。
高田氏の学生時代は真面目ではなかったが、英語だけは真剣に取り組んでいたという。その後ネジ製造会社に就職し、海外営業を担当。8ヶ月間のヨーロッパ滞在の後、25歳で地元の平戸(長崎県)にある実家の写真屋へ戻る。
地元のホテルで開催される老人会などの会合にもぐりこんで、撮影し、翌朝までに現像し、その写真を販売していたという。そこで、公務員はあまり写真を買わない。婦人会や戦友会だと飛ぶように売れる。恥ずかしがって写真を撮られたがらない客も、自分が写っている写真を見つけると欲しがる。顧客が何を求めているかを読み取り、顧客の属性によって売上が変わるというマーケティングの基礎を身につけたという。
27歳で結婚。
3坪しか敷地がない店舗を任され、当初1ヶ月の売り上げが55万だった所を、一年で目標設定をした300万に達成させた。その後たばこ店の店頭に看板を置かせてもらい、工事現場を回って現像前のフィルムを集めるなどして業績を伸ばしていった。しかし、全国チェーンの格安現像が進出し、価格では勝てないと感じると看板の宣伝文句を「今日出来ます」と変更した。大手でも中1日、2日を要していた中、朝にフィルムを渡せば、夕方にはプリントされているということでさらに業績を伸ばしていった。
次にビデオカメラに目をつけた高田氏は、ソニーに頼み込んで特約店にしてもらう。平成元年当初はパスポートサイズのハンディカムの値段は19万8000円。これを訪問販売で、客の目の前で子供を撮り、テレビに繋いでその映像をみせたという。親は喜んで買い、月に100台も売れて、ソニー社内でも話題になったという。
そんな中、宣伝媒体としてテレビCMは高すぎるとしてラジオCMに目をつけた。すぐに知名度が高まり、通販番組をしないかとラジオ局から打診され大幅に売上があがった。九州、四国と進出していく中でジャパネットたかたと社名を変更した。
全国進出をして、北海道から注文の際にても本拠地は長崎と告げると電話を切られたことにより、客の信頼が足りないと感じたことによりテレビショッピングをスタートさせたという。最初はテレビ局のスタジオを借りていたが、商品の入れ替えにすぐに対応するには自社スタジオが必要と考え、スタジオの建設を開始し、放送枠も確保、それと並行して、社員に映像の勉強をさせた。このときから現在にいたるまでもジャパネットたかたでは自社スタッフが撮影をしている。
テレビ放送がスタートし、さらに高齢者の信用を築きために折り込みチラシを作った。インターネットが普及し始めたのを知って、ネット通販にも進出した。こうして、現在のジャパネットたかたを築きあげたのだ。
テレビショッピング番組での情熱的なしゃべり方は演技でもなんでもなく、想いを伝え、感動を伝えるという事を実践したら自然とあのようになったという。
アナウンサー志望の社員を採っているというわけではなく、想いの強い社員がMCに抜擢される。社長以外のMCも全員があのような喋りになってしまっているのには、真似をしろと指示したわけではなくそういった気持からだという。
高田氏は、パソコンのスペックを説明をするときも誰にでも分かりやすいように、噛み砕いて説明する。ラジオやテレビショッピングでは原稿がないという。身振り手振りも加え顧客に自分の言葉で伝えていく。そうしたことにより信頼度をつかみとるという。熱く語ることにより、衝動買いしてしまう客も多いが、金額に見合った品質の商品であれば必ず満足してもらえるという。
品質、信頼度、そして感動を伝えるという想いが現在のジャパネットたかたを作り出していったのだろう。
引用元記事(n-styles):
講演後、高田氏を囲んで学生が様々な質問を投げかけ、高田氏は一つ一つに笑顔で答えていた。そういう人柄だと言ってしまえばそれまでだが、これが彼の能力なのだろう。社員さんに話を聞いたが、高田氏は社員に対して厳しいが、それは顧客を第一に考えてのことで、叱られる側も、そのことを十分納得しているのだという。
高田氏は講演の中で、「社長がいなくなったら会社はどうなるのかと聞かれることがあるが、私がいなくなっても100年、200年続く会社にしている」と話していた。問題に一つずつ立ち向かい、新しいことにもチャレンジする社風を作り上げているということだろう。
引用元URL:
[NS] 講演でわかったジャパネットたかた社長のハイテンションの理由
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