「記憶の宮殿」を作り楽しんで記憶力を上げる

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どうしても物忘れが多い。
記憶力をより良くしたい。
そう考える人はきっと多くいることでしょう。

「マインド・パフォーマンス・ハック」という著書には「記憶の宮殿」の作り方や、連想法、記憶をアルファベットにコーディングする方法などが詳しく書かれています。
この「記憶の宮殿」といったものはどのようなものでしょう?

それを簡単にまとめて掲載してくれている記事をご紹介したいとおもいます。

この「記憶の宮殿」というものを、私たちは普段から無意識の中で使用しているといいます。

日常生活の中で、大量にあるメモや書類を必然的に目的に応じて整理し、引き出しやフォルダーなどといった場所に封じ込め、あの場所にあるという信頼のもとに行動をする、ということを誰しもがしていると思います。

「記憶の宮殿」というテクニックは、この「場所」が現実の場所か、頭の中にあるのかの違いだけといいます。

頭のなかの場所に記憶を呼び起こすためのキーワードを置き、思い出したくなったときに自在に想像上の部屋や建物を訪れることにより、そのキーワードを拾い集めることができるようになります。

「記憶の宮殿」に利用するのは建物や自分の部屋などのなじみがあり隅々まで脳裏に思い浮かべることができる場所を選びます。

何年も住んでいて細かいところまでイメージすることができる街などの舞台を選ぶことができたら、この脳裏の場所に記憶を呼び起こすための「鍵」を置いていきます。

例えば、自分のパスポート番号を思い出すために、成田空港行きのシャトルバスが発着する停留所を利用するなどして、荷物からパスポートを取り出さなくても入国カードを書くときなどにに番号を思い出せるように海外旅行 → 羽田空港 → バス停という類推で、自分の「記憶の宮殿」のバス停へと向かうことが出来るといいます。

さらにそのバス停留所に近づいてみると、一人の男(野郎)が黒い本(埴谷雄高の「死霊(しれい)」)を手にして「行くな、行くな」といっているイメージを迎えます。

異様なイメージにすることにより、忘れにくいようにしてあり、パスポート番号を構成する 86(野郎)、40(しれい)、197(行くな) という数字を想起させるようにするといいます。

自分の街等の連想が可能な場所にこうした鍵を散りばめさせておき、重要な情報を引き出せるようにしているといいます。この「記憶の宮殿」というテクニックは記憶力が非常に弱い方でも楽しみながら簡単に出来るということが良いところです。

自分の中に作る、宮殿の作り方のコツもあるといいます。

何もかもを覚えようとせずに、利用する価値のある情報を連想できるように準備しておくことが大切です。

データを置くことよりも、なるべくデータの存在を感知させる鍵を散りばめておく方が、役立つケースが飛躍的に増えるといいます。

場所に置くのは全てのデータではなく、記憶を呼び戻す鍵だけを置くようにします。

それ自体に記憶として復号できる情報ではなく、その鍵がそこに置いてあるのは、〇〇話を思い出せるためのう鍵に過ぎないということです。

印象深い鍵をそれに似つかわしい場所に置くことと、その鍵がまた別の連想をしている連鎖法、そして一連の物語が作り上げられる物語法などの他の記憶テクニックと組み合わせることでより多くの記憶を呼び起こせるようにしておくことが重要です。

そして必要でなくなった記憶の鍵を消したい時には、新しい鍵で同じ場所を上書きするのが最も効果的で、より強いイメージで上書きを行っていくことで楽に記憶の管理ができるといいます。

「記憶の宮殿」を作るのに、記憶のなかの鍵が固定化するまでには時間がかかり、繰り返しその場所を何度も訪問する訓練が不可欠になります。

ですから、実際の建物を建てるようにじっくりと時間をかけて「記憶の宮殿」を造ることが大切です。

自分のペースで楽しんで記憶の宮殿を築き上げ、大切なことを忘れなくさせる記憶力を身につけてみてはいかがでしょうか?

引用元記事(Lifehacking.jp):

「羊たちの沈黙」の続編である「ハンニバル」において、天才的な頭脳を持つ殺人者ハンニバル・レクター博士は、記憶の中で千の部屋がある広大な宮殿を構築していました(文庫版下巻 p65 参照)。
小説の中のレクター博士はたとえ体は拘束されていようとも、頭脳の中でこの宮殿の中を自在に歩き回り、その小部屋の一つ一つを訪問するだけで過去のどんな記憶も呼び起こすことができるばかりでなく、過去の記憶の中で生きることさえもできるのです。その描写はとても荘厳で、こんな記憶力をもっていたらどんなに良いだろうとあこがれをかき立てるものでした。
このような膨大な記憶力はさすがにフィクションの産物とはいえ、「記憶の宮殿」とよばれる方法は中世の学者が実際に実践していた古い記憶術の一つです。本が貴重だった時代、学者はこうした記憶術を駆使して膨大な記憶を脳のなかに蓄えていたといいます。

引用元URL:
記憶力を底上げする「記憶の宮殿」の作り方 | Lifehacking.jp

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