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自己実現をはかれる人とは

自己実現をはかれる人とは

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人間というものの最大の欲求は、自己実現をはかることらしい。『ハックルベリーに会いに行く』では、職業柄さまざまなベンチャー企業の人たちとお会いするとあるベンチャーキャピタル（VC）にお勤めの方との話で、この自己実現をはかれるためのポイントをとてもわかりやすく紹介している。

出会ったベンチャー企業が今後成長していくかどうかの見極めの際の評価基準となるのは、社長そのものだという。ベンチャー企業においては、最初の計画やビジョン通りに物事が進むケースはほとんどない。何らかしらの壁にブチ当たり、思惑とは違う想定外のことが起きる。そうして、事業内容の変更を求められるのだそうだ。そこで社長を見る上での評価基準となるのが、この自己実現をはかれるかどうか。自己をマネジメントする能力を持っている人は、会社に対してもマネジメント能力を発揮しやすく、問題解決能力を持っているということになるらしい。

まず第一に自己実現をはかれる人というのは、何よりも目標が明確で、具体的だということだった。明確であればあるほど、具体的であればあるほど良く、明確な人ほどやるべきことを見つけやすい。これとは逆に目標が明確でない人は、やる気がどんなにあっても、問題を解決できないことが多いらしい。やるべきことが分からないばかりに、適切な対処ができないからだそうだ。

次に大切なのが、利他的かどうかである。会社は一人ではやっていけない。他者の協力を得られる人でないと、どんなに素晴らしい能力の持ち主だろうと、会社を切り盛りしていくのは難しい。人から助けてもらえる人というのは、それまでに多くの人を助けてきた人か、これから助けていきそうな人だという。

どんなベンチャー企業も、途中で必ず壁にブチ当たり、少なかれ事業内容の変更を余儀なくされる。その時に重要なのが、変化に対応できる柔軟性である。こだわりが強すぎたり思い入れの強すぎる人、古いやり方に固執してしまうと、そのまま潰れていってしまうケースが多いのだそうだ。

こういったときに、諦めることができるかどうかが大切である。言葉だけ聞くと誤解を受けやすいが、自分の誤りや失敗に気づけ、メンツやプライドにこだわらないということだ。強い根性を持っていたり、広い目で見れば挫けない人ほど、諦めることができるのだそうだ。

規則正しい生活を送っているか、日常生活を大切にしているかどうかも大切である。仕事をするために徹夜をするような人はダメなのだそうだ。徹夜は、事業計画がしっかりできてなかった証拠であるし、効率の悪さに鈍感だということでもある。本当に効率的に考えられる人は、目の前に仕事が溜まっていても、一旦休息して体力や気力が充実してから取り組んだ方が、かえって早く片づくことを知っているからだ。

今を生きているかということがとても重要なのだそうである。これは、現実を直視できているかどうかということだ。話しをした際に、過去の経験ばかり語る人、未来の夢や目標ばかり語るような人は、現実から目を背けている可能性があるからだ。今を見ているかどうかということは現実をきちんと認識し、把握しているかどうかということだ。

信じればいつかは夢が叶うという言葉は、時間というものを無限にとらえているがゆえに、無闇にポジティブになっているケースが多い。時間というのは、有限であり1日は平等に24時間しかない。その 24時間をどれだけ有効に使えたかどうか、つまり時間をマネジメントできたかどうかによって決まるのであって、決して夢や念や気力の多寡で決まったりはしない。時間の有限性を知っているかどうかが大切なのである。

最後に一番大切なことは自分を客観的に愛せているか？ということだ。人間は、どんな人でも多かれ少なかれ自分のことは愛しているが、「客観的に愛せている人」というのは、意外に少ないらしいのだ。本人の意志によって動かせるところは僅かしかない。だから、自分と上手くつき合い、良き人生を送り、自己実現をはかるためには自分を客観的に愛するというのが必要不可欠なのだそうである。

以上のことを自己実現をはかれる人とは大切にしているという。自分の人生を有意義なものに変えるきっかけになることばかりが書かれている。ぜひ参考にしてもらいたい。

引用元記事（ハックルベリーに会いに行く）：

Aさんが言うには、上に挙げたチェックポイントは、必ずしも絶対ではなくて、例外は常に、そしていくつもあるのだそうだ。しかしこれらは、VCという仕事を全うしようとしてきた中でいつしか培ってきたものであって、こだわりを持つわけではないが、今はそれなりに効率的に機能しているので、有効活用させてもらってるとのことであった。

引用元ＵＲＬ：
自己実現をはかれる人の7 つのチェックポイント – ハックルベリーに会いに行く