幸せはゆっくり進むと早くやってくる
近年はスピードの時代といわれるように、目まぐるしい速度で物事が進んでいきます。仕事では次から次へとスケジュールに流され、食事は手っ取り早くファストフード。心休まる暇もないまま、そのスピードだけに振り回されて、幸せを感じる事も忘れて、振り返ると何も無いということとても悲しいものです。
自己啓発書などでもスピードが命。周りを突き放せ。そう紹介しているものも多く有ります。しかし、勉強でも仕事でも振りまわされながらでは身につきません。焦ってやればよい結果もでないでしょう。
常にスピードレースをし、常にゴールを初めに切るという人生を送っていたのでは、ただ疲れるだけになってしまうことでしょう。
ゆっくり進むことには沢山のメリットがあります。ゆっくり集中してやることで、結果的に早く、そして品質のいいものを生み出します。時間を掛けて着実に身につけた方が、より自分のものになります。そしてゆっくり生きと、様々な幸せに気がつくことが出来ます。
カール・ホノレイ氏の著書『In Praise of Slow』より、ゆっくり進む事の必然性と大切さを学ぶ事ができます。シンプルにまとめたその記事をご紹介したいと思います。
人は通常、時間を消費する線のようにとらえています。なので急ぎ、時間がもったいないと思ってしまうことで急き立ててしまいます。時間を環(サイクル)として考えることが大切です。幸せな食事や仕事、自分に向き合う時間や大切な人に感謝する時間。毎日の中に幸せのサイクルをどれだけつくれるか、時間を繰り返す環として考え直してみましょう。
幸せになりたいのであれば、人生のレースをやめましょう。周りの決めたルールや速度の中で、自分自身を型に押し込めるのではなく、その速度を落とすことの大事さを思い出しましょう。
今までは沢山の学びを課せられ、結果が悪ければ責められてきました。その教育により、決められた以外の発想ができなかったり、夢を見ることも無く、自分のやりたいことさえもわからないという人材が多くなりました。
しかし、最先端の教育現場ではその反省を活かし、近年では学生たちをスローダウンさせる方針が始まっています。本をゆっくり読み、経験をし、日々の学びを時間をかけてブレインストーミングしましょう。
暇になると不安になってしまう。急がないと落ち着かないという人が先進国では多くいます。しかし忙しさが続くと、感情は薄れ、ストレスがたまり、焦ることでミスも多くなります。人生のものさしをスピードから深さや豊かさ、強さに変えることにより、より幸せで健康的で効率的になることが出来ます。
しかし単なる時間の浪費は悪いスローになってしまいます。良いスローとは、テレビを消して家族とゆっくりと時間を共有したり、ゆっくり休んだり、気分転換をしたり、瞑想をするといった時間です。
自分がゆっくりすることで、周囲の人も物事が上手く行きます。食事も味わえるようになり、より休息を取れ、愛情をもっと表現でき、仕事もよくできるようになります。
スウェーデンやデンマークやフィンランドでは、近年スローライフにシフトしていますが、経済の底力は強化されていっています。生活が便利になりインターネットが流通した現在、よりニュースの流れやモノの流れが速くなってきています。その忙しさの中に身を任せ、気が付くとただ時間だけが過ぎているという状況になってしまっている人は多くいると思います。物を買う事や高価なものを消費する事が幸せと考えてしまう人が近年では多くいます。
しかしそれはあまりにも寂しく、心が貧しい状態になってしまっている証拠といえます。本当の幸せは人や時間との競争、お金では買う事が出来ません。一度その競争から外れ、客観的に何が自分にとって幸せなのか、また自分の大切な人にとって自分がどうする事が幸せなのかを考えて見る事が大切でしょう。
引用元記事(earth in us.):
余計な心配をせず、まわりに急かされない、透き通った心をもつ「ミニマリスト(最小限主義者)」な自分を追求しましょう。
要らないものを捨て去り、不要なものにコミットしない。
インドや中国と違い、軍隊のように「もっと!もっと!」とがむしゃらに進めば幸せになれる時代は、日本では終焉しています。
地球に生い茂る、草木たちはゆっくり育ち花を開かせます。
あなたの心も地球と同じ(earth in us)です。
不況と言われていますが、本当は私たちが地球と自分に優しいミニマル変化しなければいけない時がきているのかもしれません。
自分の大切なものに集中し、じっくりと幸せを味わえる、ミニマルな生活にシフトしましょう。
引用元URL:
最もシンプルな時間術 ―幸せを求めるなら「ゆっくりが、早い」 : earth in us.
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