脳をだましてやる気を出すための方法
東京大学大学院薬学系研究科准教授の池谷裕二氏が脳の飽きやすさ、そして脳をだますことでやる気を出させるという、大変興味深い記事をご紹介したいと思います。
池谷裕二氏いわく、脳は飽きっぽくできていて、三日坊主になってしまうことは当然だといいます。その解決策は脳を騙すということだそうです。
淡蒼球(たんそうきゅう)という脳部位がポイントになります。淡蒼球はやる気・気合といった日常生活で大切な基礎パワーを生み出すといわれています。自分の意思で淡蒼球を動かすことはできませんが、4つのスイッチを入れる事で淡蒼球を起動させることが可能だといいます。
まず1つ目のスイッチは身体です。
進化の過程では脳よりもカラダの方が先に発達しました。身体のない動物はいませんが、脳のない動物はいくらでもいることがそのことにつながります。身体は脳の支配下にあると思われがちですが、それは逆で、身体が主導権を握っています。やる気が出たからやる。ではなく、やるからやる気が出る。ということです。
それを踏まえ、趣味や勉強の時間もあらかじめ決めて、起床のリズムも規則正しくするといいでしょう。新幹線や飛行機では、なぜか集中できるという人も多くいます。最近の研究で身体を動かさずとも、動いているという感覚があれば、脳が活性化することがわかっているといいます。
2つ目は経験です。
日常生活の体験は海馬(かいば)を通じ、記憶や知恵として脳に貯えられます。
海馬は脳の最高幹部といわれています。日常生活で初めて経験するような事態では、海馬が淡蒼球などを総動員して事態に対応します。しかしいつもと同じ経験では、海馬が顔を出す必要はなく自体を納める事が出来、海馬にまで情報が行き届きません。ですから海馬のためにはいつもと違う要素を取り入れるのが効果的です。
そのためには、身銭を切る・人を喜ばせるためにやる・形から入るといったことなどがおすすめです。また物事を長続きさせるには、事前に続かなくて当たり前と気楽に構えておくといいます。
3つ目は報酬です。
ご褒美の喜びはテグメンタという脳部位を活性化させ、快楽物質であるドパミンを出します。ドパミンは淡蒼球に直接働きかけます。ですからご褒美とやる気はとても強い相関があります。お金や食べ物も報酬になります。しかし、それ以上の何よりのご褒美は達成感です。目標は小さくし、腹八分目でやめるというのが大切です。
4つ目はイデオモータです。
これは念ずれば通ずるということです。強く念じることで、無意識のうちに身体が動きます。成功のイメージを具体的に描き、その自分になりきることでやる気が引き出されます。
仕事がうまくいかないときは、趣味には集中できません。一流の人は、この4つのスイッチを無意識のうちに使い、趣味を通じて、仕事にも弾みをつけているのです。様々なやる気を出す為の著書でもリズムを決め、体を動かす事。そして新しいことを取り入れて刺激を与える事。ご褒美を上げる事。成功のイメージをする事。これらの事を上げているものは多くあります。それを脳の働きを解りやすく取り入れ解説してくれています。
脳といかに上手く付き合うかということが大切になってきます。ぜひこういったことを取り入れ、無理なくモチベーションを上げれるようにしていきましょう。
引用元記事(達人のテクニック):
脳は飽きっぽくできています。「三日坊主」に悩む人が多いのも当然です。解決策は「脳をだます」ことでしょう。1つのポイントは「淡蒼球(たんそうきゅう)」という脳部位です。淡蒼球は「やる気」や「気合」など日常生活で大切な基礎パワーを生み出すといわれています。自分の意思で淡蒼球を動かすことはできません。しかし、ご紹介する「4つのスイッチ」を使えば、淡蒼球を起動させることが可能です。
引用元URL:
池谷裕二が指南!やる気が出る「脳」のだまし方 | 達人のテクニック
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